こんにちは。あきばやコンサルティングの秋葉慎太朗です。
今回は、私が日々研修や支援を行う中で、何よりも嬉しく、やりがいを感じる「人が変わる瞬間」について書いてみたいと思います。
コンサルタントとして、あるいは講師として、現場の人材育成に関わる中で、「この人、変わったな」と感じる瞬間に立ち会えることがあります。たった1回の研修で劇的に変わる、ということは稀ですが、ふとした言葉や表情の中に、確かに“これは・・!”と感じる場面があるのです。
たとえば、研修の最後の振り返りの時間。
静かに言葉を選びながらも、目は真剣で、声には迷いがなくて。「自分はこれから、〇〇していきたいと思います」と、自分の言葉で語ってくれる受講者がいます。
そういうとき、私は心の中で「間違いない、この人はきっと大丈夫」と確信します。話す内容よりも、その語り口や決意のこもった目線。その人の中で何かが動いたと感じる瞬間です。
ある時は、宿題の報告時に「全部やってきました!今も続けています!」と、嬉しそうに報告してくれた方がいました。
提出して終わりではなく、「自分の中でこれは続けたい」と思ってくれていること。それ自体が大きな変化です。行動が変わると、見える景色が変わる。そしてその景色を、自分のものとして歩んでいこうとする人の姿には、やっぱり胸を打たれます。目標に向かって行動をする過程が一番の宝物なんですよね。
もう一つ、私にとって嬉しい瞬間は、「私が伝えたかったこと」を、受講者が自分の言葉で語ってくれたときです。
「やる気って、自分でつくれるものなんですね」 「自分がどうあるかが、周りにも影響するんですね」 「自分の仕事を、ちょっと好きになれました」
そんな言葉を聞くたびに、「ありがとう…ありがとう…」と心の中で泣いています。
もちろん、私は“変えよう”とは思っていません。変わるのはあくまで本人の意思です。そこは本当にブレちゃいけない。でも、何かの拍子に、誰かの言葉や出会いが、変わる“きっかけ”になることはある。私は、その「きっかけの場」をつくるのが自分の仕事だと思っています。
人が変わるというのは、実はとても静かで、地味なものです。
派手な演出も、劇的なセリフもない。 けれど、日常のなかで、ふと立ち止まり、「自分はこう在りたい」と考える時間が、その人の未来を少しずつ変えていきます。
私は、そういう“静かな変化”が起きる場に立ち会えて、変化を感じれることが何よりの喜びです。
「誰かに変わってほしい」と思う前に、まずは「自分がどうあるか」に目を向ける。
私はこれからも、受講者やクライアントのみなさんの「内なる力」を信じて、変化のスイッチが入る瞬間を一緒に見つけていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。