こんにちは、エアポート人財育成の専門家、秋葉慎太朗です。
空港という場所には、いつも特別な空気があります。
飛行機に乗る旅客の高揚感、家族や友人と再会する人々の笑顔。
その人と人を繋ぐ表舞台の裏で、数え切れないほど多くの人々が働いています。
私は成田国際空港に勤めていた頃、第3ターミナルの新築工事や増築工事に通信担当として携わりました。(他にもいっぱいやらせていただき・・当時の方々にはご迷惑もおかけしました)
巨大な施設が少しずつ形になり、やがて完成して、多くの旅客が利用している光景を目にしたとき——。
そこには「空港で働くやりがい」が確かにありました。
自分が担った役割はほんとうに小さな一部分にすぎません。けれども、その積み重ねが旅客の笑顔につながっていくのを見たとき、胸の奥が熱くなったのを覚えています。
空港で働くことは「ワクワクするんだなぁ」と実感したんですね。
陰で支える人たちへのリスペクト
空港は巨大なインフラです。
日々、大小さまざまなトラブルが発生します。トラブルが無い日は朝の会議で拍手が起こるくらいです。
現場で鋭い判断を下し、被害を最小限に抑えてくれる方々がいたからこそ、私たちは空港を維持し続けることができました。
通信や設備だけではありません。
清掃、カート移動、案内、警備…他にもグランドスタッフ・グランドハンドリングスタッフといった方々の存在なくして、空港は一日たりともまわりません。
彼らが汗を流してくれるからこそ、旅客は安心して空港を利用できるのです。
その努力は世界的にも評価されています。
成田国際空港は、航空サービス格付け会社「スカイトラックス(Skytrax)」の World Airport Star Ratingで最高評価の5スター に認定されています。
清潔さや利便性はもちろん、スタッフの対応や現場力も含め、裏方の人々の働きがあってこその評価です。
これはまさに、空港で働くすべての人の力が結集した成果だと思います。
一人ひとりの努力が集まるとき
私は空港での経験を通じて、強く実感しました。
「一人ひとりの努力が集結すると、とてつもないことが成し遂げられる」ということです。
自分ひとりの力は小さくても、全体の中で確実に意味を持つ。
むしろ、自分では「大したことがない」と思っている仕事が、別の誰かから見たら羨ましいほど輝いて見えているかもしれない。
だからこそ、私は人に伝えています。
「もっと自分に自信を持ってほしい」「あなたの努力は、間違いなく誰かが見てくれている」
あなたの努力が確実に誰かを支え、未来をつくる力になっているんです。
研修やコンサルに込める想い
空港での学びは、今の私の仕事に深く根付いています。
研修を通じて伝えたいのは、単なるスキルや知識ではありません。
「自分の仕事に誇りを持つこと」「努力の一つひとつが必ず意味を持っていること」——。
それを信じられる人材が増えれば、組織はもっと明るく、もっと強くなっていくはずです。
私は、空港で得た学びを胸に、これからも「楽しく働ける社会」、つまり 心が満たされ、安心と成長が実感でき、みんなから感謝される社会貢献 を広げていきたいと思います。
